輝きの出会い 2
古くから世界屈指の優れた宝飾品を生み出してきたイタリア。この国には、宝飾品や芸術に対するフロンテアスタンスが、遥かルネッサンス文化開花の時代から息づいている。
人は古来より夢や誓いを宝飾品になぞらえてきた。その宝飾文化にコンピュータ技術が融合しはじめて以来、ロマンチックな宝飾スタイルに加えて、また一味違った近未来デザインが誕生しはじめている。
これらの最新技術を融合させて生み出したデザインには、一流ユーザー達を満足させる数々のジュエリーコレクションが見えてきている。
ミラノ・セスト・サン・ジョバンニに拠点を持つイタリア宝石協会の付属機関であるADOR(金銀細工デザイナーズ協会)では、このようなコンピュータジュエリーデザインの教育を支援するため「CAD金銀細工設計コース」が開講されている。
ここでは、ジュエリーのプランニングからはじまり、レンダリング、3次元へのイントロダクション及び、モデリングやワックス技法まで、コンピュータを用いた専門的で高度な技術をその道のプロフェッショナルたちが伝授しているのだ。
例えば、デザイナーが与えた情報をコンピュータが計算によって画像化していき、各面の持つ光の量などを効果的に表現する設計技術から、巧みなデザイン、経験から成し得たノウハウまでといった具合に、クオリティの高い技術の習得を目指す若者達へ、最高の環境を整えている。
その徹底ぶりは、イタリア国立芸術機関をはじめとする、私立、公立アカデミーなど複数の専門学校教育機関が相互教育をしているほど。
ジュエリーを愛するイタリアンテイストな優しさと信条が伝わってくる。
このADOR(金銀細工デザイナーズ協会)は、1984年の設立以来、若者達への教育のほかに、さまざまなジャンルの文化的事業にも尽力している。
こうした総合力を持つ環境だからこそ、新しいジュエリー界を牽引し往く卓越した職人達が確実に育っていけるのだろう。
彼らの才能が今後どのような驚きの「宝飾美」へと変貌を成し遂げて往くのか、当分目がはなせそうにない。素敵な出会いに感謝。