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輝きの出会い 3

Img_3063 長靴の地形を持つイタリア。この国を歩いていると、たびたび美しい宝石にまつわる伝説や神話を耳にする。なかでもトスカーナ州とウンブリア州の境目に位置する小高い丘の街コルトーナでは、神話の故郷と呼ばれるに相応しい数々の魅力的な物語が今なお語り継がれている。

 静寂な自然、優しい風にゆれる草花、輝く陽射しの元で絶景の田園風景を見下ろせるこの丘の上で、宝石彫刻師ルチャーノ・マリオ・ロッシ(Luciano Mario Rossi)は生まれた。

 彼は創作行程の中で、確実に故郷からの恩恵を感じながら完成させていると語る。

 確かに彼が仕上げるジュエリーには、神話の故郷コルトーナが持つファンタジックなエネルギーが醸し出されている。

 このような魅力的な宝石を生み出す彼だが、宝石師になるまでの道のりは、意外に険しかったようだ。幼い頃から画家や彫刻家になりたかった彼に、家族は反対をしていた。その影響もあり宝石彫刻師の道を歩むまでの行程は異色だったといえよう。家族から美術学校への入学を許可してもらえず、化学技術の学校、更に農業学校へと進む。その後、生物学部で勉強するためフィレンツェに移り住んだ。フィレンツェが持つ、街のエネルギーや、街角に点在する数々の彫刻が再び彼に美術を目覚めさせたようだ。生物の勉強を中断し、独学で木材を使った彫刻家として活動をはじめた。やがてフィレンツェで小さな装飾品のモデレーターをはじめるようになり、宝石師としての本領を発揮する事となる。彼が生み出す全てのジュエリーは11つが手作業で彫り込まれた単品ばかり。ジュエリー界では、特に美術作品としての宝飾評価を受け、紅玉髄、碧玉、エメラルド、ルビー、サファイアにカメオと、あらゆる荘厳な宝石たちの語らいをかたちにしている。

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輝きの出会い 2

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 古くから世界屈指の優れた宝飾品を生み出してきたイタリア。この国には、宝飾品や芸術に対するフロンテアスタンスが、遥かルネッサンス文化開花の時代から息づいている。

 人は古来より夢や誓いを宝飾品になぞらえてきた。その宝飾文化にコンピュータ技術が融合しはじめて以来、ロマンチックな宝飾スタイルに加えて、また一味違った近未来デザインが誕生しはじめている。

 これらの最新技術を融合させて生み出したデザインには、一流ユーザー達を満足させる数々のジュエリーコレクションが見えてきている。

 ミラノ・セスト・サン・ジョバンニに拠点を持つイタリア宝石協会の付属機関であるADOR(金銀細工デザイナーズ協会)では、このようなコンピュータジュエリーデザインの教育を支援するため「CAD金銀細工設計コース」が開講されている。

 ここでは、ジュエリーのプランニングからはじまり、レンダリング、3次元へのイントロダクション及び、モデリングやワックス技法まで、コンピュータを用いた専門的で高度な技術をその道のプロフェッショナルたちが伝授しているのだ。

 例えば、デザイナーが与えた情報をコンピュータが計算によって画像化していき、各面の持つ光の量などを効果的に表現する設計技術から、巧みなデザイン、経験から成し得たノウハウまでといった具合に、クオリティの高い技術の習得を目指す若者達へ、最高の環境を整えている。

 その徹底ぶりは、イタリア国立芸術機関をはじめとする、私立、公立アカデミーなど複数の専門学校教育機関が相互教育をしているほど。

 ジュエリーを愛するイタリアンテイストな優しさと信条が伝わってくる。

 このADOR(金銀細工デザイナーズ協会)は、1984年の設立以来、若者達への教育のほかに、さまざまなジャンルの文化的事業にも尽力している。

 こうした総合力を持つ環境だからこそ、新しいジュエリー界を牽引し往く卓越した職人達が確実に育っていけるのだろう。

 彼らの才能が今後どのような驚きの「宝飾美」へと変貌を成し遂げて往くのか、当分目がはなせそうにない。素敵な出会いに感謝。

輝きの出会い 1

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高級ブランドショップが建ち並ぶミラノ・ジェズ通り15番街。19世紀の貴族や富豪たちの邸宅も点在しているこの通りに、アンドレア・ラッツェリーニのアトリエがあります。

 アンドレアの父の代から続く50年の歴史と伝統を持つこのアトリエで、彼は夫人のクリスティナとともに経営を引き継ぎ、宝石商と宝石鑑定人(コレッジオ・ペリティ・エスペルティ・エ・コンスレンィ:Collegio Periti Esperti e Consulenti会員)の視点を併せ持つジュエリーデザイナーとして、独創性溢れる一品を生み出していました。

「心に描いたデザインが、輝きをまとったジュエリーとなり実際に手で触れる。このすばらしい瞬間に最高の喜びを感じます」と語る彼の作品は、仕上がるたびに一流ディーラー達が必ずセレクトするハイジュエリーの使命を持つと言われています。

 アンドレアの作品は一点もので、トレンディーという表現を遥かに超越した光のコントラスト使用に格別の特徴を持ち、特に価値ある宝石には、今までにない光を浮かび上がらせるよう丹念に創り込んでいくそうです。

 金細工の伝統と歴史が息づくミラノは、上質の宝石たちにとっても満足の輝きをまとわせてくれる特別な場所のようです。素敵な出会いをありがとうございました。

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